事例集Vol.3
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Course N@viデビューへの一言!13アンケート分析も手軽にできる 学会その他で海外から来客があると、個別に依頼して1回分の講義を収録してもらうこともあるという。学生の前で直接講義をしてもらうとなると時間や場所の制約があるが、オンデマンドコンテンツなら都合の良い時間に視聴することができる。「各先生の専門分野について英語で講義をしてもらい、その動画を学生たちに見せれば、生の英語に接する貴重な経験になります。」 このほか、中野教授が便利に感じているのがアンケート機能だという。「外国の大学生との異文化交流のときにモチベーションが上がったか」「対人スキルは身についたと思うか」など、時期を問わず手軽にアンケートで意見を集めることができる。アンケートをこまめに実施し、フィードバックすることにより授業改善に役立てていると言う。「紙でアンケートを採ろうとしたら、作成するのも統計をとるのも大変な手間です。その点Course N@vi上なら簡単に作れるので何回でも好きなだけ実施でき、集計も画面上であっという間にできてしまいます。」 毎年ゼミの終了する1月にこうした調査を行い、教育効果の分析を行っている。「CSVデータでダウンロードすると、他の統計ソフトに読み込んでさらに高度な統計分析もできます。毎年のデータを保存しておけば時系列の分析も可能になり、自分の研究にも役立っています。」節約した労力で、よりきめ細かな指導ができる 卒論の指導では、卒論の書き方、テーマの決め方、引用の仕方、引用文献の書き方などについてまとめたものを、あらかじめCourse N@viに掲載しておく。一度作っておけば毎回流用できるのに加え、必要なときに何度でも見られるのは学生の側にとってもメリットが大きいといえる。こうして学生全員に知っておいてほしいこと、読めばわかることはCourse N@viを活用して省力化し、個々人に対してフォローすべきことを対面できめ細やかに指導するようにしているという。 「このようなツールを積極的に活用することで、教員の労力が節約でき、その分、一人ひとりへのきめ細やかな対応に時間を割まずは「ファーストステップガイド」「逆引きマニュアル」を手にしてみることから始めてみてはどうしょう。教員がうまく使えば必ず学生のためにもなるので、ぜひ導入してください。くことができます。教育において対面でのコミュニケーションはもちろん大事ですが、それだけに固執することなく、それを補足してさらに大きな効果を発揮させる手段として、Course N@viをぜひ積極的に活用して欲しいと思います。」逆引きマニュアルで「やりたいこと」を探す 最後に、ICTを活用した教育の専門家として、Course N@viをまだ利用したことのない人へのアドバイスをお願いしてみた。「まずは、逆引きマニュアルを読んで、自分の授業にはどの機能がどんな風に使えそうか、イメージしてみるといいでしょう。」 「逆引きマニュアル」とは、「○○がしたい」という目的別に構成されたCourse N@viの活用マニュアルだ。「ファーストステップガイド」が、導入するときの手順や機能を網羅的に説明しているのに対して、「逆引きマニュアル」は「実際のシーンでどのようなことができるか」という視点からアプローチするように作られている。たとえば、「毎回の授業における学生の理解度や意見・要望を把握したい」「課題の提出があったことをメールで知りたい」といった要望別に、それを実現するためにはCourse N@viのどの機能をどんな風に使えばよいかが分かるようになっている。 「この逆引きマニュアルの目次を眺めてみれば、自分もぜひやってみたいと思うことがいくつか見つかるはずです。まずはそこから始めてみてはいかがでしょうか。実際に使ってみると、どんな風に便利なのか実感としてわかってくるので、その後だんだんと活用範囲を広げていくといいですよ。」 もう一つ中野教授が勧めるのは、この「活用事例集」だ。「実際に他の教員たちがどのように使ってどんな効果があったのかがよく分かります。自分の授業に取り入れられそうな事例を参考にして、同じ利用法を取り入れてみると始めやすいでしょう。」どんなことができるのかを知りたいときは「逆引きマニュアル」が、機能1つ1つについて詳しく知りたいときは「ファーストステップガイド」が便利。冊子版があるほか、PDF版がCourse N@viマニュアルサイト(http://www.wnpspt.waseda.jp/teacher/course_navi)からダウンロードできる。

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