事例集Vol.1
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のある論文を検索ができる。そして、そこから選ばれたさまざまな論文を素材にして学習に取り組む。授業自体は教室で行うが、授業で配布する資料やプリント類はCourse [email protected]からもダウンロード可能になっており、レポートや課題もCourse [email protected]を通じて提出する。 教員は採点内容をCourse [email protected]に登録しておくと、自動的に集計され、成績として確定させることもできる。担当の教員によって若干の違いはあるが、基礎演習においても、このようにCourse [email protected]のシステムが全面的に活用されているのだ。 「オンラインで管理できると、レポートをいちい持ち歩かなくてすむのが楽ですね。大学で途中まで採点して更新しておけば、続きは自宅で行うこともできます。紛失する心配もないし、ペーパーレスですから保管場所に気を遣わずにすみます。」 このように、1年次の必修科目である基礎講義、基礎演習においてCourse [email protected]が全面導入されているため、戸山キャンパスではこのカリキュラム導入後に入学した全学生が否応なくCourse [email protected]を利用することになる。そのため、まったくアクセス履歴のない学生がいると、何か問題があるのでは、と気づくきっかけにもなるという。 学生たちもこれを利用しないと単位は取得できないため、当然のものとして使っているようだ。「最近の学生は高校で情報の授業を受け、PCの扱いには慣れています。Course [email protected]のシステムについても、最初からそういうものだと思えば、ストレスなく使っているようですよ。」フルオンデマンドで試験まで行う このほかの授業においても、兼築教授はフルオンデマンドの授業をいつくか行っている。収録はオンデマンド用にスタジオで撮影したものもあれば、前年の授業を撮影しておき、編集して利用したものもある。 たとえば「くずし字を学ぶ」という授業では、教科書の内容をあらかじめ学習した後にオンデマンド授業を受講させている。それに加えてこの授業では、期末の試験までCourse [email protected]上で行っているのが特徴だ。解答に要する制限時間は設けるが、その日のうちであれば、好きな時間にアクセスできるようにしてある。「教場外で行う試験では、カンニングし放題ではないか、できる人間を横に連れてきて教えてもらえるのでは、などという心配もありました。ところが、実際にやってみると、対面授業で行っていた試験と比べても、点数の分布は変わらなかったんです。学生は案外倫理観があるんだなと安心しました。」 この授業でも、兼築教授はCourse [email protected]上で記録したレポートの提出や出席状況から成績まで確定している。「受講生が450人もいるので、Course [email protected]で成績を付けられるのは、かなりの省力化になってますね。Course [email protected]を使うと、成績確定の締め切りが10日ほど遅くなるのも、おおいに助かっています。」 「もちろん、このようなやり方が向いている科目とそうでない科目はあると思います。すべてをオンデマンドでとはいわなくても、オンデマンドで行うメリットがあるものだけをやればいいんじゃないでしょうか。」教員同士の情報共有にも大活躍 これらの授業において積極的にCourse [email protected]を活用しているうちに、兼築教授は「このシステムは授業以外にも応用できるのでは」と考えるようになったという。 たとえば、教員のみ閲覧可の状態にしておけば、教授会の資料などを載せておける。各種のお知らせや重要な会議の議事録など、教員全体であらゆる資料を共有可能だ。過去の資料も整然と管理できる。「学部再編時には、あちこちで会議をたくさん開いたので収拾がつかなくなる恐れがありました。そこで、このシステムを使えば、すべての情報を共有できると考えました。教員全員が全資料を見る必要はなくても、見たいときにいつでも見られる状態にしておくということが大事なんです。」 さらに、教員同士の研究プラットフォームとしてもCourse [email protected]を利用している。全国の先生たち13人で行っている共同研究会では、他大学の先生方をゲストとして登録し、Course [email protected]に、それぞれの研究内容を載せておく。「こうしておけば研究情報をペーパーレスで簡単に共有でき、場合によってはコメントをつけたり、ディスカッションもできます。」 Course [email protected]には特に研究用にカスタマイズされた機能はないが、このように使い方次第でいろいろな用途にも応用できる可能性がありそうだ。オンデマンド用に収録されている授業は、学生が好きなタイミングと場所で受講できる「ITというのは、手作業を省力化できる反面、慣れるまでストレスを感じたり逆に時間がかかってしまう場合もあります。全部を無理に使わなくてはと思わず、各自が便利だと思う機能だけをチョイスして使っていけばいいんじゃないでしょうか。」Course [email protected]デビューへの一言!07

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