事例集Vol.1
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るためか、教室での授業に比べて出席率は高かったという。 これらの結果から、「対面授業と完全に置き換えるのは無理としても、やむを得ない場合にそれを補完する次善の策としては、オンデマンド授業は十分利用できるのでは」というのが三尾教授の感想だ。また、「学部学生で教員免許取得を目指す学生は、教育実習と介護等実習の期間は、キャンパスでの授業に出席できません。その期間の授業資料を掲載しておくことで、少しでもスムーズに実習後の授業に参加できる支援になることも期待できる」。「Course [email protected]にはさらにいろいろな機能がありますから、それらを複合的に使うことで、全15回のうちの2回までぐらいなら許容範囲となり得るのではと感じています。」コンテンツや資料の共有で、授業内容の改善を このオンデマンド授業用のコンテンツのように、一度作成したものは流用が可能な点も大きなメリットだ。今回作成したトピックについては、データを更新するなどしてブラッシュアップを重ね、今後もオンデマンドで行う予定だという。 利用法としては、単に対面授業の置き換えという形だけでなく、予習復習用の資料として使い、授業ではそれを踏まえた実践や議論を行うという形も考えられる。また、専門や大学院での似たようなテーマの授業での資料としても利用を検討しているという。 さらに、Course [email protected]用に作成したコンテンツは、教員間で共有することもできる。実際、今回作成したものは、同じ授業を担当している非常勤の教員にも使ってもらった。さらにこの授業では非常勤の教員のクラスとともに、毎回、マークシートによる授業アンケートを実施しており、そのデータとPDF文書化したシートを非公開の資料として毎週、アップロードして授業改善の資料として交換している。このように他の教員にも見える形(教育コーチとして相互乗り入れ)にすれば、互いで評価し合うことで、よりよい授業をするための研鑽の機会にもなると、三尾教授は考えている。 「今までは他人から評価される機会の少なかった大学の教員も、互いに評価し合うべきというのが最近の流れです。その一つの形態としても、Course [email protected]の利用価値は大きいと思います。」 オンデマンド用コンテンツに限らず、授業で使用する資料を教員間で共有するという使い方もある。「お互いが得意な分野を活かして教材を作成し共有すれば、効率的です。節約できた時間を他のことに時間を割くことができれば、よりよい授業につながるのではないでしょうか。」 Course [email protected]にアップロードした資料は、翌年以降も残しておける。「去年使ったプリントを探したいときにも、すぐに見つけられます。学生や同僚に公開しないものでも、何か記録になるものを残しておけば、何回目にどんな授業をしたかという、自分自身の講義ノートとしても使えますよ。」実習での不在をCourse [email protected]でカバーする 三尾教授は、2008年4月にスタートした教職研究科(教職大学院)でも授業を行っている。専門家養成のためのこの大学院では、他の研究科に比べ2年間で修得しなければならない単位数も多く、緻密な指導が必要とされる。しかも、実習などの期間も考慮しなければならないが、それを補うため、積極的にCourse [email protected]を活用しているという。具体的には、レポートの提出やディスカッション、あるいは学生への連絡事項などだ。Course [email protected]の「お知らせ機能」を使えば、教員や学生が相互のアドレスを公開し合うことなくメールで連絡を行える点が重宝しているという。 そしてこの教職研究科で積極的にCourse [email protected]を導入しているのには、もう一つ理由がある。「ここで学ぶ学生は、現職を含めて、将来現場の先生となる人たちです。これからの先生にとっては、IT環境を使えることは重要なファクターです。大学院で学ぶ過程において、ネットワーク環境下でのレポートの提出やその状況確認など体験しておいてもらう必要があると、私は思っています。そのトレーニングの意味も兼ねて、Course [email protected]を積極的に導入しているんです。」 Course [email protected]の利用については、三尾教授自身、当初は多少ストレスも感じたという。「しかし、システムに慣れるに従って、むしろ負担は減ったと感じるようになりました。だんだん機能もアップして使いやすくなっていますね。成績表の付け方をもう少し柔軟にカスタマイズできるようにしてほしい、システム全体のレスポンスを速くしてほしい、運用面からのわかりやすいマニュアルを作って欲しいなど、要望はまだいろいろありますが、今後の改善におおいに期待しています。」どのレポートが提出済みなのか、学生、教員双方で確認できる仕組みが好評だ。資料をCourse [email protected]にアップロードしておけば、自分のパソコン内に保存している資料のバックアップや、パソコンの買い換えなどのデータ移行のときにも便利ですよ。Course [email protected]デビューへの一言!11

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