e-TeachingAward Good Practice集
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アンケート集計結果の画面アンケート機能では、一度設定しておけば、このように回答結果が自動集計される考に自分のレポートを自己採点させるという工夫をしてみました。その結果とこちらで採点したものとを比較し、あまり差がなければ、きちんと解説を見ていたと判断できます」。 教場での授業とオンデマンド授業を比べて、出席率に大きな違いは見られないという。オンデマンド授業に対する学生側の感想としては、特にレポートの解説については、分かりにくい箇所を何度でも繰り返し見られる点が好評だという。教務主任として積極的に導入を試みた 船木教授がCourse N@viを初めて使い始めたときは、まず自身のWebページで公開していた資料をCourse N@vi上に掲載することから始めたという。「15年以上前から外部のサイトに講義資料を掲載し、履修者にダウンロードをさせていました。しかし授業の履修者の得点分布などの情報が大学外からも見ることができることを心配していました。その点、Course N@vi内に置いておけば、確実に履修者のみを対象にできますし、安心です」。しかし、資料掲示以外の機能については、ほとんど使わないままになっていたという。 そんな船木教授がCourse N@viをより多方面で活用するようになったきっかけは、2012年度よりCourse N@viの「標準パッケージ」が政治経済学術院に導入されたことだった。使い始めの手間を省くため、よく使う機能があらかじめプリセットされているこの標準パッケージは、早稲田大学全体としては、2011年度から導入された社会科学総合学術院に続き2例目となる。 2012年3月まで教務主任教務副担当であった船木教授は、この標準パッケージの導入を機に、政治経済学部全体でのCourse N@viの利用を広めていくという立場にあった。その準備に携わる中で、自身の授業にもCourse N@viの機能をさらに活用することを考えるようになった。「アンケート機能も、便利そうだとは思いながら、最初の設定が面倒で敬遠していました。しかし、実際にやってみたら、一度作ればあとは格段に省力化できることを実感しています」。剽窃対策としてレポート類似度を判定 標準パッケージ導入を前に教員向け説明会を行ったところ、特に注目を集めたのが、レポートの類似度を判定できる機能だった。Course N@vi上でレポートを提出させた場合、オプションで指定することによって、他のレポート、あるいはWebサイト上の文書との類似度がパーセンテージで表示されるというものだ。 剽窃か否かの最終的な判断は教員が行うべきであることは言うまでもないが、この機能の判定結果を目安として利用することに関心を持つ教員は多いようだ。ただし、現状は日本語と英語のみの対応となっており、中国語など他言語のWebページの情報は対象外となってしまう。「今後、留学生が増加することも考えると、多言語への対応が望まれるところです」。 もう一点、多くの教員に歓迎されているのが、成績評価をCourse N@viから登録・提出できることだ。これにより、紙の採点簿を提出するのに比べて、締め切りを2週間程度遅らせることが可能になる。「これまでは前期の場合、夏季一斉休暇前に提出する必要がありましたが、Course N@viを利用することにより、休暇後の提出でも間に合うことになります。私自身も大変重宝していますし、他の多くの教員にとっても魅力的なようです」。 いずれの機能も、実際に使っているところを見てもらうと、便利そうだと興味を持ち、使ってみようと考える教員は多いという。こうした実例入りのデモンストレーションなどは、要望に応じて事務局側でも随時対応している。少しでも関心があれば、積極的に声をかけてみてはどうだろうか。43Course N@vi活用部門

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