e-TeachingAward Good Practice集
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手間が省けます。Course N@viからアップロードさせれば期限を設定できるのも便利ですね。最近のバージョンアップで、ファイルの拡張子を指定できるようになったのも助かっています」。以前は、教員のPC環境では開けないファイルを送られて困ることもあったが、アップロードできるファイルの拡張子を制限するよう設定しておくことで、そういうトラブルもなくなったと言う。学生同士の打ち合わせにもBBSを活用 これに加えて、発表グループが事前打ち合わせをする目的でも、Course N@viのBBSを活用している。「以前は、次の週に発表をするグループは、授業終了後に教室に残って打ち合わせをしなくてはなりませんでした。BBSを使えるようになって、各自が都合の良い時間に自宅などからも参加できるため、かなり効率がよくなったようです。」 このように「グローバル・リテラシー演習」においては、事前の資料アップロード、事前準備の学生同士の打ち合わせ、授業後のBBSでのディスカッション、およびチャットサマリーのアップロードなど、さまざまな方法でCourse N@viが活用されている。その他、教員によるシラバスの公開や、学生たちへのお知らせメールも便利に使っていると言う。 根岸先生の場合、2008年にこの授業を担当するようになった時点で、すでにCourse N@viを使った授業運営システムが定着しており、周りの教員や学生も当たり前のものとして利用している環境にあった。「Course N@viの設定画面は、Windowsを扱っている感覚とは若干違う面もあるので、最初は少し戸惑う点もありました。でも、この1年半の間に細かい点がいろいろ改善されて、どんどん使いやすくなっていると思います。」課題は学生のメールスプール 現在の不満点としては、Waseda-netメールの容量が学生の場合、5MBときわめて貧弱なことを挙げる。「学生へのお知らせメールが、容量オーバーで戻ってくるケースが頻発しています。」(※この問題を解決するため、2009年7月より、「セカンドメール」が導入された。コラムを参照。) また、資料としてアップロードするときのファイルの容量が5MBまでしか扱えない点も不便を感じていると言う。「特に韓国側の学生が、大きな画像などを貼り付けた巨大なファイルを送ってくることがあり、困っています」。(※講義ごとに別途申請をすると、制限容量を30MBまで拡張することが可能。) 非常勤講師である根岸先生は、他大学の同様のシステムを利用する機会もあるそうだ。それらと比較したCourse N@viの感想を尋ねてみた。「Course N@viはいろいろなことができて、かなり高機能だなと感じます。ただ、その分、最初のとっつきが悪い面もありますね。単純な利用法に制限したシンプルモードと、より使いこなしたい人向けのアドバンスモードというように、最初の時点で選べるようにしておくといいのではないでしょうか。」「グローバル・リテラシー演習」の授業においては、成績の15%をBBSへの貢献度によって評価している。31CCDL授業部門

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